- ホーム
- 取り組み
- 自然生態系を活かした農業
無潅水栽培 - 無潅水栽培とは、その名のとおり、水をやらずに施設野菜を栽培する方法です。
- 溝を深く掘ることで起こる毛細管現象を利用して人工潅水はしない
- 株間を広く取り、世話をしすぎずのびのびと育てる
- 部分的に耕して野草帯を残し、自然界の益虫を利用する
- メロンの受粉は野生のマルハナバチに任せ、人は時々手助けするのみ
- なぜ無潅水栽培なのか?
- 案外知られていないことですが、農業用水の過剰な汲み上げが、土地の乾燥という深刻な環境問題につながっています。 通常のハウス栽培では、川や地下から大量に水を汲み上げて潅水しています。どのくらいかというと、トマト1株あたり1日2リットルほど必要だと言われています。トマト1000株の農家では、1日に2tもの水を使うことになります。当然、汲み上げられた分だけ土地は乾燥し、塩類集積といった別の問題も起こります。 これに対して無潅水栽培では、水を一切汲み上げず、天水のみでハウス栽培をします。 地下水の過剰な汲み上げをする必要がないため、環境負荷を低減させることができます。また、味が濃くておいしいトマトができること、水源がない条件不利地でもできること、などのメリットがあります。 私たちは、無潅水栽培を通して、環境問題解決への取り組みに挑戦しています。
- 山奥の小さな有機農家の挑戦
- もう一つの挑戦は、山奥の豪雪地域という条件不利地で、環境に負荷をかけない農業で生計を立てることです。小規模農家が生計を立てていくうえで、施設での果菜栽培は重要な手段と言えます。露地栽培の葉物野菜などとは違い、果菜類は次々と実を成らせるため収穫時期が長く、面積が小さくても効率がよいのです。 しかし、トマトやメロンなどの果菜類は、露地での栽培が難しい作物です。その理由としては、
- (1)雨が直接当たると斑点細菌病等の様々な問題が起きやすい
- (2)おいしいものが採れにくい
- (3)山奥の畑では特に獣害に合いやすい
- という点が挙げられます。 山奥という立地を活かし、環境問題にも配慮しながら、生活を成り立たせる可能性を秘めた農業、それが無潅水栽培です。
- 在来種の栽培
- チャルジョウ農場は、「会津耕人会たべらんしょ」という有機農家グループの一員になっています。当会では、会津の在来種である「庄衛門インゲン」をはじめ、地豆、会津丸ナスなどを栽培しています。